今日からできる効果的なセルフケアの始め方~職場のストレスチェックを活用する方法~
皆さんは年に1回実施される職場のストレスチェックを、どのように活用していますか?
多くの方が「義務だから受ける」という程度の認識かもしれません。しかし、このストレスチェックは、実は私たちの心の健康を守る大切なツールとなります。
ストレスチェックを「気づき」のきっかけに
ストレスチェックでよく見られる質問項目に「イライラすることが増えた」「眠れない日が続く」「食欲が変化した」などがあります。
日々の忙しさに追われていると、こうした変化に気づきにくいものです。
例えば、私の経験では「最近すぐにイライラする」と感じていましたが、ストレスチェックの質問に答えていく中で「実は食欲も落ちている」「休日も仕事のことが頭から離れない」という状態に気づきました。
この「気づき」が、その後のセルフケアのきっかけとなったのです。
日々のセルフチェックリストを作る
ストレスチェックの質問項目を参考に、自分用のチェックリストを作ってみましょう。
以下は基本的な例です。
- 睡眠について
- 寝つきは良いか
- 途中で目が覚めることはないか
- 朝、すっきりと目覚められるか
- 体調について
- 食欲はあるか
- 身体の疲れは翌日に残らないか
- 頭痛や肩こりはないか
- 気分について
- 楽しみにしていることがあるか
- イライラが続いていないか
- 周囲とコミュニケーションを取りたいと思うか
このチェックリストを毎日確認する必要はありません。週1回、例えば日曜日の夜など、決まった時間に振り返ることをお勧めします。
「要注意」サインに気づいたら
チェックの結果、気になる項目が出てきたら、まず「何が原因か」を考えてみましょう。
仕事の締め切りが重なっている、家庭での役割が増えた、人間関係でモヤモヤしているなど、ストレスの原因は人それぞれです。
私の場合、「仕事の量が多い」と感じた時は、上司に相談して業務の優先順位を整理しました。
同じように「家庭と仕事の両立で疲れている」と気づいた時は、家族と話し合って家事や時間の使い方について見直すなども一つの手です。
小さな変化から始める
状況を改善するために、すぐにできることから始めましょう。
例えば
- 通勤時間を活用してストレッチ
- 昼休みに10分だけ外の空気を吸う
- 帰宅後のスマホ使用時間を30分減らす
このように、小さな変化から始めることで、継続的な改善が可能になります。
専門家の支援を受けることも大切
セルフケアは大切ですが、一人で抱え込む必要はありません。
産業医や保健師への相談、外部の相談窓口の利用など、専門家のサポートを受けることも、立派なセルフケアの一つです。
ストレスチェックは、単なる会社の制度ではなく、自分自身の心と体の健康を守るための大切な機会です。
定期的なチェックと適切なケアを通じて、心身の健康を保っていきましょう。
セルフケアやメンタル面に関する悩みは相談しにくいものですし、誰に相談すれば良いか分からないと思う方がほとんどです。
相談してみようという気持ちになったらmentalfitの無料相談を受けてみてはいかがでしょうか?