コラム

復職3ヶ月前から始める「出勤リズム」の作り方~自宅でできること・専門機関でしかできないこと~

復職まであと数ヶ月。

体調は良くなったはずなのに、いざ出社することを考えると動悸がする、夜眠れなくなる。

そんな不安を抱えながら、「早く戻らなきゃ」という焦りと、「また壊れるかもしれない」という恐怖の間で揺れ動いていませんか?

復職を意識し始めると、体調が不安定になる人も一定数おられます。

 

実は、自宅での「静養期間」と、会社での「実務」の間には、想像以上に大きな「負荷のギャップ」が存在します。

体調が回復したと感じていても、職場特有のストレス

●締め切りのプレッシャー

●複雑な人間関係

●予測不可能なトラブル対応

に耐えられる状態かどうかは、また別の問題なのです。

 

この復職直前の3ヶ月間をどう過ごすかが、スムーズな職場復帰と再休職の分かれ道になります。

今回は、自宅でできる準備と、専門機関でしかできない準備の違いを明確にしながら、復職成功への道筋を具体的に解説していきます。

 

次のようなことでお困りの方にオススメの記事です。

✅休職中で主治医や会社から復職の打診を受けているが、「本当に戻れるのか」と不安を感じている方

✅図書館通いや散歩など自分なりにリハビリを続けているが、それだけで職場復帰できるか自信が持てない方

✅体調は回復してきたのに、仕事や職場の人間関係を思い出すと動悸や不安、不眠が出てしまう方

✅一度復職したものの再休職してしまった経験があり、「今度こそ失敗したくない」と強く願っている方

✅「リワーク施設の利用を検討しているが、自宅での準備と何が違うのか、本当に必要なのか判断がつかない方

【セルフチェック】その「復職準備」、十分ですか?

まず、今のあなたの状態を客観的に確認してみましょう。

以下のチェックリストで、現在の準備状況を把握してください。

□ 朝、決まった時間(できれば出勤予定時刻)に起きて着替えているか?
□ 日中、横にならずに活動し続けられるか?
□ 1日1時間以上、集中して読み書きや作業ができるか?
□ 人混みや電車移動に過度な疲労を感じないか?
□ 予定外のことが起きても、パニックにならずに対応できるか?
□ 他人と会話する機会を定期的に持っているか?

ここで大切なのは、「全部できていないとダメ」ではないということです。

むしろ、できていない部分があるからこそ、それを埋めるための専門的な支援が必要だと気づくことが重要なのです。

多くの方が3〜4項目は達成できていますが、それだけでは職場復帰には不十分であることも事実です。

自宅でできる「リハビリ」の限界

休職中、多くの方が自分なりにできる範囲の努力をされています。

☆図書館に通う

☆散歩を日課にする

☆資格の勉強をする

――こうした「一人リワーク」は、確かに回復の第一歩として非常に有効です。

 


一人リワークのメリットは明確です。

規則正しい生活リズムを取り戻し、外出する体力を回復させ、一定時間集中する訓練になります。

自分のペースで無理なく進められるため、心理的な負担も少なく済みます。


 

しかし、どれだけ真面目に取り組んでも、一人では越えられない壁が存在します。

 

最大の限界は「対人刺激」の欠如です。

職場でのストレスの多くは人間関係から生まれます。

★理不尽な要求をする上司

★忙しそうな先輩

★協力的でない同僚

★予測不可能な顧客対応

――こうした対人ストレスに耐える力は、一人で図書館に通うだけでは鍛えられません。

 


 

次に、「客観的なフィードバック」が得られないという問題があります。

「今日は調子が良い」と自分では思っていても、他人から見ると表情が硬く、疲れが顔に出ているかもしれません。

自分の回復度合いや限界を正確に把握することは、当事者だけでは極めて難しいのです。

そのため、この取り組みが上手く進んでいるのかいないのかが分かりにくくなってしまのうが不安につながります。

 

さらに、「強制力」のなさも見逃せません。

★気分が乗らない日は休める

★疲れたら途中で帰れる

――この自由さは回復期には必要ですが、実際の職場ではそうはいきません。

 

「多少調子が悪くても出勤し、業務をこなす」という勤務継続力は、ある程度の負荷をかけ続けないと身につかないのです。

図書館で2時間集中できたとしても、それが「8時間の勤務」「週5日間の継続」に耐えられるかは別問題です。

 

この現実に直面して、復職後すぐに再び体調を崩してしまうケースは決して少なくありません。

それもそのはずで、一人で頑張れることには限界があって、分からないことも多いからです。

専門機関(リワーク)でしかできない「3つのこと」

ここで、mentalfit(メンタルフィット)のようなリワーク施設が果たす役割が見えてきます。

専門機関では、自宅では再現できない「実戦に近い環境」で、復職準備を進めることができます。

 

⇧「リワーク」って何って気になった人はこちら⇧

1. 「擬似オフィス環境」での作業訓練

リワーク施設では、実際のオフィスに近い環境が用意されています。

✅他の利用者がいる空間で集中して作業をする

✅時間内に課題を完了させる

✅スタッフに報告・連絡・相談をする

――こうした「当たり前」の行動が、休職期間が長くなるほど難しくなっているものです。

 

〇人がいる空間での緊張感

〇周囲の話し声がある中での集中

〇予定通りに進まない時の焦り

――これらのストレスに少しずつ慣れていくことで、職場での「耐久力」が回復していきます。

 


2. ストレス対処法(コーピング)の習得

復職後に再び体調を崩さないためには、ストレスそのものを減らすだけでなく、ストレスへの対処法を身につけることが不可欠です。

リワークのグループワークでは、認知行動療法をベースにした考え方の整理や、アサーティブコミュニケーション(自分も相手も尊重する伝え方)、リラクゼーション技法などを実践的に学べます。

 

〇「嫌なことがあった時、どう受け流すか」

〇「無理な要求にどう対応するか」

といった具体的なスキルは、座学だけでなく、実際のシチュエーションを想定したロールプレイを通じて体得していきます。

 

一人では「理屈では分かっているけど実践できない」ことも、専門スタッフのフィードバックと仲間との練習を重ねることで、自然にできるようになっていくのです。

 


3. 専門スタッフによる客観的評価と伴走

最も重要なのは、専門スタッフによる「第三者の目」です。

✅「今日は少し疲れて見えますね」

✅「先週と比べて表情が明るくなりました」

✅「この作業量なら問題なさそうですが、もう少し負荷を上げてみましょうか」

――こうした客観的な観察と評価があることで、自分の状態を正確に把握できます。

 

また、調子が悪い日にどう対応すべきか、復職後のシミュレーションで予想外のストレスにどう反応したかなど、その場で専門的なアドバイスを受けられることは、一人では得られない大きな安心材料になります。

 

「これだけ準備したから大丈夫」という根拠ある自信は、専門機関での段階的な訓練と評価を経て初めて得られるものなのです。

 

復職直前3ヶ月の「理想的なスケジュール」

では、復職3ヶ月前からどのように準備を進めていけば良いのでしょうか。

リワーク施設を活用した理想的なスケジュールを見ていきましょう。

※必ずしも3ヶ月で準備が完了するわけではありません。個人の状態や事情により、長くなることや短くなることがあります。

 

⇧他の人がどんな風に復職していったのか気になる方はこちら⇧

 

【通い始め】生活リズムの固定とベースライン確認

まずは規則正しい生活リズムを確実に固めます。

この段階でリワーク施設への通所を開始し、「毎日決まった時間に決まった場所へ行く」という習慣を作ります。

活動内容はまだ軽めで構いません。

 

目標の目安

✅通所そのものに慣れること

✅施設のプログラムの流れを把握すること

✅スタッフや他の利用者とのコミュニケーションに慣れること

この週で、現在の自分の「ベースライン」(どれくらいの活動ができるか)を専門スタッフとともに確認します。

 


【2ヶ月目】活動量の段階的増加

生活リズムが安定してきたら、徐々に活動量を増やしていきます。

集中作業の時間を1時間から2時間、3時間へと延ばしていく、複数の課題を並行して進める、グループワークへの参加時間を増やす

負荷をかける目安

✅集中作業の時間を1時間から2時間、3時間へと延ばしていく

✅複数の課題を並行して進める

✅グループワークへの参加時間を増やす

上記のように、負荷を少しずつ上げていきます。

 

ここで重要なのは「無理をしない」ことです。

専門スタッフが疲労度を観察しながら、適切なペースで負荷を調整してくれます。

自分一人では「もっと頑張らなきゃ」と無理をしがちですが、専門家の目があることで、持続可能なペースを維持できます。

 


【3ヶ月1~2週】対人場面への対応力強化

この週からは、より実践的な訓練に入ります。

対人スキルなど

✅苦手なコミュニケーション場面を想定したロールプレイ

✅グループディスカッションでの意見表明

✅模擬的な報告・相談の練習

など、対人スキルを磨いていきます。

 

また、ストレス対処法も本格的に学びます。

ストレス対処法

✅認知の歪みに気づく練習

✅アサーティブな断り方

✅感情のコントロール技法

など、復職後に必ず役立つスキルをこの時期に集中的に習得します。

 


【3ヶ月3~4週】復職シミュレーションと再発防止プラン

最終週は、復職後を具体的にイメージしながら準備を仕上げます。

復職後の想定できる状況

✅「初日の朝、どんな気持ちになりそうか」

✅「苦手な上司に会った時、どう対応するか」

✅「残業を頼まれたらどう断るか」

など、想定されるシチュエーションへの対応を徹底的にシミュレーションします。

 

そして何より大切なのが、再発防止プランの作成です。

準備が必要な内容

✅「調子が悪くなる兆候」

✅「その時の対処法」

✅「相談できる人」

✅「限界を感じた時の行動」

などを具体的に書き出し、復職後も定期的に見返せるようにします。

この期間を通じて、単に「体調が良くなった」だけでなく、「職場で働き続けるための具体的なスキルと対処法を身につけた」という確かな実感が得られます。

まとめ:万全の準備が「自信」に変わる

「復職が怖い」「また壊れるかもしれない」――この不安の正体は、準備が本当に整っているのか確信が持てないことにあります。

自宅での一人リワークは、回復の第一歩として大切です。

 

しかし、それだけでは職場で求められる

〇「継続的な勤務」

〇「対人ストレスへの耐性」

〇「客観的な自己評価」

を身につけることは困難です。

 

専門機関でのリワークプログラムを活用することで、「これだけやったから大丈夫」という根拠のある自信を手に入れることができます。

専門スタッフの客観的な評価、段階的な負荷調整、実践的なスキル習得――これらすべてが、あなたの「不安」を「自信」に変える材料となります。

 


 

復職まであと3ヶ月。この貴重な準備期間を、一人で抱え込むのではなく、専門家とともに歩んでみませんか。

mentalfit(メンタルフィット)では、復職に不安を抱える方向けの無料相談を実施しています。

✅「今の自分の状態で復職して大丈夫なのか」

✅「どんな準備が必要なのか」

✅「休職しないようにしたい」

――1人で悩んでいても答えは出ません。

 

まずは専門家に相談し、あなたの状態を客観的に評価してもらうことから始めてみましょう。

万全の準備があれば、復職は「恐怖」ではなく「新しいスタート」になります。

もう二度と休職しないために、この1ヶ月を最大限に活用してください。