2つの異なる心境の違いー復職者・就職者は何を思うのか?ー
みなさんの身近にメンタル不調をきっかけにして、休職や退職をされた方はおられますか?
もしかすると、ご自身が当てはまり、このコラムをみてくれているかもしれませんね。
2017年のある調査によると、「うつ」等の診断を受けている人の人数は、127.6万人と言われています。現在では、診断を受けている人の数は、もっと増えているかもしれません。
そして、2018年の「労働安全衛生調査」によると、メンタルヘルス不調により連続1ヵ月休業した労働者の割合は、0.4%との調査結果があります。これだけではあまりイメージできないですが、労働者人口をおおよそ6,000万人と計算すると、およそ24万人におよびます。
24万人もいると、ある程度のデータや事例が見つけられそうですが、知られていないこともまだまだたくさんあります。
- メンタル不調の方が、どのように働き続けているのか?
- 休職した人は、みんな復職しているのか?
- 離職したら、次の就職はむずかしくないのか?
- 再発しないようにするには?
実際のところ、どうなのかという部分を知りたい方が多いのではないでしょうか?
今回は、実際に復職や就職をされていった方々の事例をお伝えできる範囲でご紹介していきたいと思います。
就職を目指す人の場合
メンタル不調により前職を離職して、再就職を目指される方もおります。
- 就職する前に、社会生活に慣れておきたい
- 自分1人では、不安でサポートしてほしい
- 働くことと同じくらい、病気や症状のことが心配
働くことにまつわる心配や考えていることは、上記の内容が多いように感じています。
この様な心配や不安に感じていることをどうしていくのかを一緒に考えていきます。
心配なことは、たくさんあると思いますが、例えば、働くにあたって、自身の病気のことを伝えた方が良いのかどうかで悩まれることもあります。
病気のことだけを伝えても、職場の担当者は、専門家ではないため、理解しにくい場合がほとんどです。
そのため、どの様なことで困るのか、それに応じた対策はしても大丈夫か等の自分自身が行うことができる対処方法を伝えること、職場側にお願いしたい対応を伝えることが働きやすい環境を作っていく最善の方法になってきます。
復職を目指す人の場合
復職を目指している人は、就職を目指す人とは異なり、復職が近づいてくると不安を感じやすくなる方がほとんどのように思います。
- 本当に仕事できるのか?
- 自分にできる仕事があるのか?
- 部署異動での復職をお願いしているが、本当に叶うのだろうか
- 今の会社に復職したいのだろうか?
復職後の「できるのか」といった心配ごとが多いです。
中には、仕事のことが現実味を帯びてくると体調不良でリワークへの通所を休まることもあります。
漠然とした不安の中を過ごしていると不安な気持ちは軽減することは少ないでしょう。
そのため、ものすごく地道ですが、下記のようなことを復職までに進めていきます。
- 仕事に関係する内容
- 復職した後の業務内容
- 勤務形態
- 通院や服薬への配慮
会社が実施する職場復帰プランの事前確認を行うことで、不明瞭であった「復職」という新しい変化に不安が残りながらも行動することで、不安な気持ちが軽減されていきます。
就職・復職した後は・・?
これは、主観になるのですが就職をされていく方は、どことなく「達成感」があるという印象をうけます。
就職ですので、就職活動や転職活動が終わったので「終わったー」という一種の解放感があるのではないかと考えています。
一方で、復職をして元の職場に戻っていく人は、「安堵感」という印象があります。
「予定していた時間の電車に乗れた」という一つの課題を達成したような印象をうけています。
決して、復職や就職することが最終的なゴールではありません。
みなさん、それぞれが考えておられるのが、「再発、再休職しないようにするには」という意識があるように思います。おそらく、それだけ「就職・復職する」というのは、エネルギーも時間も使う取り組みだと考えています。
しかし、就職・復職した後も相談できる人や場所があること、一緒に取り組んできた方々がいることが後押しになっているとも思います。
うつ病やメンタル不調になっても働き続けることはできますし、休職しても、復職することができます。
- 働くことで悩んでいる
- 休職しているが復職できるのか?
- 離職してしまって、自分は働けるのか?
その様な悩みを抱えている方々をmentalfitがサポートしています。
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