mentalfit岸和田

【リワークで実施中】認知行動療法プログラムのご紹介

~「考え方」と「行動」に向き合い、働く自信を少しずつ取り戻す~

こんにちは🌞mentalfit岸和田のナカザキです✨

今回は、当施設で実施している「認知行動療法(CBT)」プログラムの内容についてご紹介します。

うつ病や適応障害で休職中の方の中には

・「自分の思考や感情に振り回されてつらい」

・「考え方のクセを変えたい」

と感じている方も多いのではないでしょうか。

mentalfitではCBTの考え方を少しずつ日常に活かしていくことを目的とした、全10回のグループプログラムを行っています。

■ 認知行動療法って、どんなことをするの?

認知行動療法(CBT)は「考え方」「行動」に焦点を当てた心理療法のひとつです。

私たちが感じる「落ち込み」「不安」といった気分は、実は“出来事”そのものではなく、その出来事に対する捉え方(=認知)によって大きく左右されることがあります。

たとえば…

上司に注意された →「また怒られた。自分は本当にダメな人間だ」

と思えば、気分は大きく落ち込みます。でも、

「今回は指摘されたけど、成長のチャンスだ」

と受け止めることができれば、落ち込みは軽く済むこともあります。

このように、考え方のクセに気づき、それを少しずつ見直していくのが認知行動療法のアプローチです。
当施設では、それをグループ形式・全10回のプログラムとして実践しています。

■ CBTプログラムの流れ(全10回)

✅ 第1回【導入】

●認知・気分・行動の関係性を学び、CBTの全体像をつかみます。

●「友達と話しても落ち込まないでいられるようになりたい」など、個々の目標設定も行います。

まずは、自分自身の「どうなりたいか」を確認することから始まります。

✅ 第2回【行動活性化】

●気分と行動の関係について学び、落ち込みを軽減するためのアプローチを探ります。

●行動実験のホームワークを実施し、日常生活の中で小さな変化を試していきます。

たとえば、「朝散歩をしてみる」「10分だけ本を読む」など、シンプルな行動から。

✅ 第3回【行動理論(ABC理論)】

●行動がどのように感情や結果とつながっているか(ABCモデル)を学びます。

●「うつ的な行動」と「健康的な行動」の違いにも着目し、行動の選び方を考えます。

この回から「自分のパターン」に意識が向き始める方も多いです。

✅ 第4回【回避行動と代替行動】

●不安やストレスを避けるための「回避行動」に着目し、それが長期的にどう影響するかを学びます。

●代わりにどんな行動を選ぶことができるかを、ホームワークを通じて実践的に考えます。

「避け続けるより、できることから向き合ってみる」ための第一歩。

✅ 第5回・6回【記憶・感覚・認知の関係性とその影響】

●ホームワークの振り返りを行いながら、過去の記憶や感覚と現在の思考・行動のつながりを見ていきます。

●体験型のワークを通じて、「感情が生まれる仕組み」や「無意識の反応」にも気づいていきます。

感覚を使ったワークでは「頭ではわかっていたけど、体感すると違った」と言われることも。

✅ 第7回~10回【コラム法を用いた思考の整理】

●思考・気分・反応を分けて見つめ直す「コラム法」を用いて、自分の思考パターンを客観的に整理します。

●「自動思考に対して、より適応的な思考を考えてみる」練習を繰り返していきます。

たとえば、

「また迷惑をかけたかも」「相手はそこまで気にしていない可能性もある」など、

少し現実的で優しい見方に気づけるようになります。

■ プログラムを終えた方の声

◆「毎回のホームワークで、自分の行動パターンに少しずつ気づけるようになりました」

◆「コラム法は難しかったけど、続けていくと気分の波が小さくなった気がします」

◆「他の方の話を聞いて“自分だけじゃない”と感じられ、安心できました」

■ 最後に

認知行動療法は、心を無理やり前向きにするものではありません。

自分の考え方のクセや、行動のパターンに少し気づき、選択肢を広げるための時間です。

休職中の「このままで大丈夫かな…」という不安の中で、少しずつでも“できること”を見つけたい方に、ぜひ受けていただきたいプログラムのひとつです。

※施設の状況によりプログラムが変更される場合がございます。プログラムについてご不明点がございましたら、お問い合わせください。

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