コラム

殴られても離れられない「共依存」の関係、どうすれば……

サイキュレ : 殴られても離れられない「共依存」の関係、どうすれば…… https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20191031-OYTET50001/

こんにちは。mentalfitのスタッフの大村です。

今回は上記の「共依存」のコラムが興味深かったので取り上げました。

内容を以下に要約します。

「共依存」関係というのは、「過度にお互いに依存し合い、 それぞれが相手を支配してコントロールし合う関係」のことを言います。

コラムで挙げられているケースでは、これまで付き合ってきた男性は皆、生活力がなく、暴力をふるう人で、主人公の女性は彼らに対して「私がいないとダメになる」と思って離れられないでいます。

また、彼女の父親も生活力がなく、母親に暴力をふるう人で、ご両親も「共依存」関係だったそうです。

実際、暴力をふるう異性のことが好きになる人は、ご両親も暴力をふるう人だったケースが多いそうです。

そして、なぜ「共依存」から変わろうと「覚悟」できたのかについては、以下の条件がそろっていたことが大きいようです。

友人から「共依存」についてたびたび指摘や助言を受けていた

これまでの人間関係について文章にする(アウトプットする)ことで、自分の関係性のパターン等の理解が深まった

③②のアウトプット等によって、ご両親も「共依存」関係だったことに気づいた

④②のアウトプット等によって、これまで付き合ってきた男性が「生活力がなく、暴力をふるう」点で父親に似ており、このままでは幸せな結婚生活が期待できないことに気づいた

上記の諸々の気づきによって、彼氏を連れて、心療内科・精神科を受診するに至った

認知行動療法の観点から、上記のコラムに関して以下のようにも考えられるでしょう。

まず最初に、彼氏との関係性について「アウトプットする」ことの重要性が示されています。アウトプットすることによって、関係性のパターン等の気づきや新たな発見が得られます。

また、主人公の女性は確かに「暴力等のムチの後のアメによって幸せを感じています」が、長い目で見た時に、➀「彼氏に生活力がないため、結婚は難しい」ということや、②「暴力をふるわれ続けた状態での結婚は辛い」のではないかというところまでもう少し検討した方が良いかもしれません。

さらに、暴力をふるう彼氏と付き合い続けることの良い点・悪い点、逆に彼氏と別れて共依存関係を断つことの良い点・悪い点について検討することも今後どうするかを考える上で役に立ちます。

上記のコラムでは、まずは自分が共依存関係にあることに「気づき」、「覚悟」を決めて、「逃げる」等の対処をするように行動を変えることが推奨されています。

上記のような夫婦関係、男女関係などで何かお困りのことがございましたら、お気軽にmentalfitまでご連絡いただけたらと思います。